ある日、小学生の私は当時(1960年代) 大流行のスロットルレーシングカーで、友人の持っていたゴールドメッキのACコブラを見て、大いに感銘を受けました。
他社の同クラスの製品に比べ、ディティールが細かく、その仕上がりはリアルで美しかった事を覚えています。
その製品がダイワトーイのものと知ったのは、私がダイワトーイの前身である大和玩具に入社してしばらく後の事でした。
この経験から、ダイワトーイの代表となった当時、子どものころ感動した様な「ディティール」にこだわる商品開発に取り組むことを決意しました。

そして、低単価で実用性のある商品をテーマに開発出来たのが、弊社のカンバン商品である「ハシ鉄」シリーズです。
当時手作りで新幹線のカタチをしたお箸を作ってみて、売れるだろうか?と悩みながら、最初に意見を求めたのが、得意先で当時仕入れ担当をしていた現在ヘソプロダクション社長の稲本 実でした。
彼はそれを見るなり「売れるので注文します」と言ってくれた事が、迷っていた私の背中を押してくれた事として今でも忘れられません。

2024年11月より15期に入った弊社は、この稲本 実が代表取締役に就任し、ヘソホールディングスの傘下となりました。
ヘソプロダクションは、一ひねり効いたオモシログッズを多く世に送り出す注目の企業ですが、弊社もその一員としてこれからも、「よく考えたな、目から鱗だ」と言ってもらえる商品を今後も企画・生産を続けていきます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

プロダクトコーディネーター　山本　和秀